選手が上手くなるかは、試合前に決まっている

指導者ROOM

いつ選手は上手くなるのか?

選手が上手くなるタイミング・・・それは、「試合する前」です

そして、その効果を上げるのは、「ピッチから帰ってきた時」です

なぜなのか?説明しましょう!

試合に対し、どのような気持ちで臨むかが大切

サッカーコーチ
サッカーコーチ

やっぱり公式戦の方が選手が成長するよね

サッカー<br>おじさん
サッカー
おじさん

そうですね

では公式戦とトレーニングマッチはどう違うんでしょう?

サッカーコーチ
サッカーコーチ

確かに!何が違うんだろう?

では、公式戦とトレーニングマッチ(以下 TRM)はどこが違うのか?

「選手の試合に対する意気込み」が違います

意気込みが違うとどう違うのか?

意気込みの違いで、変わるもの

例えば、意気込みが高い選手Aくん

選手Aくん
選手Aくん

この試合で、今週トレーニングしてきた事を出し切って、必ず勝つんだ

意気込みが高い選手Aくんが

試合で勝ったら

選手Aくん
選手Aくん

よし!勝ったぞ!

次の試合のために、今週も全力でトレーニングするぞ!

「嬉しさ」という燃料を積み込み、日常トレーニングへの意欲が高まるでしょう

例え試合で負けても

選手Aくん
選手Aくん

悔しー

もっとトレーニングして次は勝つぞ

負けても、「悔しさ」という燃料を積み込んで、さらに熱心に取り組むでしょう

逆に、意気込みが低い選手Bくん

選手Bくん
選手Bくん

今週も試合か・・・

試合で勝ったら

選手B
選手B

勝ってよかったなー

こんな程度、一応に喜びはします

ただ

試合に負けると

選手Bくん
選手Bくん

別にー

現実逃避するぐらい、選手の感情に違いが出るでしょう

勝っても負けても、意気込みが高い選手は試合後の取り組み方が違う

もうお分かりでしょう

選手が上手くなるのは、サッカーにどう取り組むかで変わってきます

それは、試合の前に決まっています

試合前に、意気込みが高ければ、主導的に、選手自らやる気を出せれば必然的に上手くなっていきます

逆に、意気込みが低い選手は喜びも少ないでしょう

以上のように、選手の上手くなり方は、試合前に決まっているのです

では、その意気込みが高くなる要因として、重要人物(キーパーソン)は、周りの大人です

周りの大人の関わり方

選手の周りには、大きく分けてふた通りの大人がいます

監 督:選手を上手くする

保護者:選手をサポートする

それぞれ、違った役割を持って選手と接することは、理解されていると思います

違った役割の中で、それぞれのお大人が選手の意気込みに対し、影響を与える重要人物だと理解していただく必要があります

意気込みの種類:内的・外的モチベーション

大人の関わりかたで重要なポイントがあります

意気込みとはやる気、やる気とは「モチベーション」とも言われます

モチベーションには2種類

内的モチベーション:自分自ら行動を起こせる「やる気」 個人の価値が一致した時に発動

外的モチベーション:外的な要因で行動を起こさせる「やる気」 外的な条件や発言などで発動

スポーツの世界では内的モチベーションが推奨されています

内的モチベーションは、他からの要因に関係なく自ら動けることから長期的に続くメリットがあります

外的モチベーションは、「勝ったらスパイク買ってあげる」とか「負けたら罰走」短期的な効果は高いのですが長くは持続せず、持続させるには前よりも高い「刺激」を上げ続ける必要があります

ですので、周りの大人は内的モチベーションをあげるため行動したほうがいいのです

しかし、内的モチベーションで難しいのは、各個人によって価値や好きなことが違うため、調べることに時間がかかることが難点です

ただ、その難しい要素こそがそれぞれの個性に繋がるんでは無いでしょうか

要素探しを楽しみながら、各人に合った刺激を与えることを楽しめれば最高ですよね

関わる大人が見れる選手のシュチュレーションが違うので、色々な観点から情報(アプローチや反応、効果)を共有し、選手の成長を促すことが必要だと思います

効果を上げる、試合後の振る舞い

意気込みの高低に関わらず、試合後ピッチから帰ってくる時の大人の関わり方で、効果は倍増します

それは、「無性の愛情」で迎え入れることです

とかく試合のピッチから帰ってきた直後や、保護者の元に帰ってきた直後、大人は内容について何かしら言いたい気持ちはよくわかります

でも選手はうまくいかなくて、イライラしているかもしれません

悔しいかもしれません

上手くいって上機嫌かもしれません

でもそんなこと関係ありません

立派に闘って、帰ってきたのです

テクニカル的な部分は、選手が冷静になって一番効果があるタイミングで話してあげてください。そのタイミングを図ることができるのが指導者の腕です

うまくいったら褒める

上手くいかなかったら怒る

のような、条件付きの愛情を与えるのではなく、無性の愛情を注ぎましょう

私がお勧めするのは、ハーフタイムに帰ってくる時、試合終了で帰ってくる時は、ハイタッチで迎えます

このタイミングで、選手の行動を承認できれば、選手は自分の行動を認めてもらえる唯一無二な場所が存在することに気が付き、全力で物事に取り組むことができるでしょう

まとめ

選手は、試合前にどれぐらいの意気込みで望むかで、成果が変わる

モチベーションには、内的・外的の2種類がある

さらに、効果を上げるためには試合後、無性の愛情で迎え入れる必要がある

全てが、指導者の腕の見せ所です

また未来からやってきます

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