良い選手とは、育成する選手像とは

指導者ROOM

良い選手とはどういう選手

ズバリ!良い選手とは、勝利に貢献できる選手です

「ドリブルで相手を何人も抜ける」「コントロールがピタリと止められる」などなど・・・

良い選手の能力はたくさんありますね

以上の能力は、勝利に貢献できる能力の一つでしかありません

では、良い選手とはどの様な能力が必要なのでしょうか?

良い選手の能力とは

「ドリブルで相手を何人も抜ける」「コントロールがピタリと止められる」などは、勝利に貢献できる技術的な能力です

それだけでは、勝利に貢献する能力は足りているでしょうか?

例えば、

「最後まであきらめない心」

「最後まで走り切る体力」

「仲間を鼓舞する力」

「抜かれたら戻ること」

「チャンスの時に上がっていくこと」

なども試合の中では、非常に大切な能力、勝利に貢献する能力ではないでしょうか?

では、この様な能力を分類してみましょう

能力の分類【要素】

前記述に出てきた能力を、いい選手の育成に必要な要素を分けてみます

ここでは以下の4つ(4コーナーモデル)に分けてみましょう

・サッカーテクニック
・フィジカル
・メンタル
・パーソナリティー

※4コーナーモデルとは必要な要素を4つ定義。四角形をイメージし、その4つ角(コーナー)に大切な要素があるとし、活動やトレーニングは4要素を含む4角形の中にあると定義したもの。4要素を意識した活動やトレーニングをしなくてはならないという考え方

この4要素を含んだ、活動・トレーニングが「能力が高い人物」を育成し、良いサッカー選手になると考えで記述していきます

他にもオランダのアヤックスでは、選手をスカウトする基準として『TIPS』(ティップス)があります※「T」:テクニック 「I」:インテリジェンス 「P」:パーソナリティー 「S」:スピード

要素の考え方

では要素の説明をいたします

前記述にある「ドリブルで相手を何人も抜ける」「コントロールがピタリと止められる」などはサッカーテクニックに重きを置いた要素

「最後まであきらめない心」や「抜かれたら戻る」などは、メンタルに重きを置いた要素

「最後まで走り切る体力」は、フィジカルに重きを置いた要素

そして、「仲間を鼓舞する力」は、パーソナリティーに重きを置いた要素

となります

いい選手を育成するためには4コーナーモデルですので、1要素でいい訳はありません

【例】ドリブルのトレーニングをするために、1対1を行ったとしましょう

1対1用のコートを作りゴールを置いて1対1

をするのではなく「抜かれたら戻る」という要素を入れ、抜かれても「もう一度追いかけないといけない」トレーニングオーガナイズにしてメンタルとフィジカルの要素を入れることができます。勝つまで繰り返し行うなど入れると、よりメンタル・フィジカル要素は強くなるかもしれません

全ての要素が均等に入ることではなく、獲得させたいものがどの要素割合を強くすることがいいのか考え方の整理になると思います

おじさんは知っている育成現場

若いうちは、どうしてもサッカーテクニックに重きを置いた指導になりがちです

また、フィジカル要素に重きを置いた指導になる可能性も高い

ただ若いうちは前述のようにしていた指導者も、年を取り経験を積むと、それだけではいい選手にはならないことに気がついていきます

例えば、チーム活動で疲れている時に道具の片付けとか面倒くさいですよね

こういうことって、試合で最後の5分、非常に疲労が溜まっている状態でも「抜かれたら戻る」ことなど、やらなくてはならいことに直結しませんか?

やっているのは「人」です

「人」の能力が上がることによって、サッカーテクニックにも良い影響を与える

ピッチの外で良い習慣をつけることで、ピッチの中のプレーに影響することを、おじさんたちは知っています

往年の名将と言われる方たちに指導を受けた選手は、「人として多くのものを学んだ」「礼儀作法をなど社会に出て役に立つことを教わった」などよく聞きます

往年の名将は、いい選手になるための指導を知っているのですね

4コーナーモデルで自分達の大切なことを定義することで、おじさん化=経験値を手に入れるかもしれません

まとめ

良い選手とは勝利に貢献できる選手

勝利に貢献する能力とは、サッカーテクニックだけでなく、メンタル、フィジカル、パーソナリティーなど様々な要素を含んだ能力が必要

皆さんの考えの整理 に役立っていれば嬉しいです

また、未来からやってきます

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